最近、「投資」といえば値上がり益だけでなく、配当金や分配金といった定期的な収入も注目されています。特に、高配当株やJ-REIT(不動産投資信託)、国内外の高配当ETFに投資することは、安定したお金の流れを得る方法として人気があります。例えば、J-REITでは商業施設の賃料収入を分配する仕組みがあり、高配当ETFでは世界中の有名企業に分散投資が可能です。この記事では、高配当株やJ-REIT、ETFの魅力や選び方について、わかりやすく説明します。
高配当株とは?
高配当株とは、配当金をたくさん出している企業の株のことです。配当金の割合を「配当利回り」といいます。この計算方法は以下の通りです。
配当利回り(%) = (1株あたり年間配当額 ÷ 株価) × 100
例えば、ある会社の1株あたりの年間配当額が100円で、株価が2,000円の場合、配当利回りは次のように計算されます。
配当利回り(%) = (100 ÷ 2000) × 100 = 5%
メリット
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定期的にお金がもらえる:配当金を定期的に受け取れるので安心です。
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株価が下がっても安心感がある:配当金が心の支えになります。
デメリット
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増配が難しい場合もある:配当金がこれ以上増えないこともあります。
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会社の成長が遅いことも:株価があまり上がらない可能性があります。
J-REITの魅力
J-REIT(日本の不動産投資信託)は、不動産を運用して得た利益を投資家に分ける仕組みです。商業施設やマンションなどの不動産からの収益を分配します。
メリット
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安定した分配金:不動産の賃料収入があるため、収入が安定しています。
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少ないお金で投資できる:実際の不動産を買うよりも手軽です。
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売買が簡単:株式のように簡単に売ったり買ったりできます。
デメリット
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金利の影響を受ける:金利が上がると利益が減る可能性があります。
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災害リスクがある:地震などで不動産が被害を受けることがあります。
高配当ETFとは?
ETF(上場投資信託)は、いろいろな銘柄をまとめて投資できる仕組みです。たとえば、1つのETFを購入することで、自動車業界やIT業界など複数の業界に分散投資ができます。また、株式だけでなく債券や不動産も含めた多様な資産に投資できるものもあります。その中でも高配当ETFは、配当金をたくさん出す銘柄を中心に構成されています。
国内高配当ETF
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日本の高配当銘柄で構成されています。
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円建てなので為替リスクがありません。
海外高配当ETF
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米国など海外の高配当銘柄で構成されています。
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為替リスクがあるものの、世界中の優良企業に投資できます。
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配当金が増える可能性もあります。
J-REITや高配当ETFを選ぶときのポイント
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分配利回りをチェック 分配利回りは、どのくらい配当金がもらえるかの指標です。過去の実績も確認しましょう。
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経費率を確認 ETFやJ-REITには運用コストがあります。経費率が高いと、配当金が少なくなる場合があります。
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組み入れ銘柄や保有不動産を確認 ETFならどんな銘柄が含まれているか、J-REITならどんな不動産を持っているかを確認しましょう。
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増配傾向や安定性を確認 過去に配当金が増えているか、安定しているかをチェックするのも大切です。
リスク管理の大切さ
高配当の投資でもリスクはあります。以下のような点に注意しましょう。
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価格が変動するリスク:株価や不動産の価格は市場の状況で変わります。
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売買が難しい場合がある:取引量が少ないと売りたいときに売れないことがあります。
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為替のリスク:海外ETFでは為替の変動が影響します。
また、企業の業績が悪化すると、配当金が減ったりなくなったりすることもあります。例えば、業績が悪化したことで減配に至った過去の例として、大手製造業やエネルギー関連企業が挙げられます。このようなリスクを減らすためには、いろいろな資産に分けて投資することが大切です。
まとめ
高配当株やJ-REIT、国内外の高配当ETFは、安定した収益を狙うのに適した方法です。ただし、投資先の選び方やリスク管理をしっかり行うことが大切です。
ポイントのおさらい
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高配当株やJ-REIT、国内外高配当ETFは安定した収入を得やすい。
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利回りやコスト、内容を確認することが重要。
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長期的な視点で分散投資を考えましょう。
日々の価格変動を気にしすぎず、自分に合った投資プランを立てましょう。たとえば、国内高配当ETFと海外高配当ETFを組み合わせて、為替リスクを抑えつつ世界中の企業に分散投資する方法があります。また、J-REITを活用して少額から不動産収益を得るプランも考えられます。しっかりと調べてリスクを管理すれば、J-REITや高配当ETFはあなたの頼れる味方になるはずです。もし、どの証券会社で始めるか迷っているなら、松井証券をチェックしてみてください。低コストで使いやすいプラットフォームを提供しています。詳しくはこちらのリンクをご覧ください
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