ビットコイン現物ETFに2億6310万ドルの流入、過去2ヶ月で最大規模
9月14日、米国のビットコイン現物ETFは、過去2ヶ月で最大の単日資金流入を記録しました。この日は、合計で2億6310万ドルがETFに流入し、7月22日の4億8590万ドル以来の最大規模です。特に注目すべきは、フィデリティのFBTCが1億210万ドル、ARK&21SharesのARKBが9930万ドルを集め、これらが市場全体を牽引したことです。一方で、最大の運用資産を誇るブラックロックのIBITは、この日特に大きな動きが見られませんでした。
フィデリティとARKのETFが牽引、ブラックロックは静観
今回の資金流入の主役は、フィデリティのFBTCとARK&21SharesのARKBでした。フィデリティは、1日で1億210万ドルを集め、ARKも9930万ドルの大幅な流入を記録しました。BitwiseのBITBも4310万ドルの流入を見せており、暗号資産ETF市場が全体的に活気づいています。しかし、ブラックロックのIBITは目立った動きを見せず、過去2週間でわずか910万ドルの流出を記録しています。
ビットコイン価格上昇の背景:FRBの金利引き下げ期待
ビットコインの価格は現在6万ドル近くまで上昇しており、これは市場全体に強気のムードを醸し出しています。この背景には、来週予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き下げへの期待が大きく影響しています。現在、CME FedWatchは、25から50ベーシスポイントの金利引き下げが行われる可能性が高いと予測しており、この動きが投資家の買いを促していると見られています。
イーサリアムETFも回復傾向に
ビットコインだけでなく、イーサリアム現物ETFも徐々に資金流入が回復しています。9月14日には、2日連続の資金流出を経て、米国のイーサリアムETFは152万ドルの資金流入を記録しました。特に、BitwiseのETHWとブラックロックのETHAにそれぞれ521万ドルと370万ドルが流入し、その他のファンドも安定したパフォーマンスを見せています。
今回のビットコインETFへの大規模な資金流入は、暗号資産市場が再び活気を取り戻していることを示しています。FRBの金利動向やビットコインの価格上昇が引き続き注目される中、今後の市場の動向にも目が離せません。
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