ビットコインが10万ドルを突破!
世界最大の時価総額を誇る仮想通貨ビットコインが、2024年12月4日(水)深夜に10万ドルを超え、新たな歴史的高値を記録しました。この上昇は、トランプ大統領の再選という市場の好感触や、仮想通貨全体の高い需要が背景にあります。
現在の取引価格は約10万1,400ドル(記事執筆時点)で、過去24時間で約6%、過去1カ月で47%、10月初旬から67%もの上昇を見せています。当時の価格は約6万ドルであり、今回の急激な上昇は市場の強気な姿勢を如実に表しています。
上昇の背景にある3つの要因
1. トランプ再選と規制緩和への期待
トランプ大統領の再選は、仮想通貨市場に対してポジティブな影響を与えました。トランプ政権はこれまでの厳しい規制とは異なり、仮想通貨に対する明確で柔軟なルールを設けると期待されています。このような予想は、特に機関投資家にとって仮想通貨投資の安心感を高め、資金流入を後押ししています。
2. マイクロストラテジーを筆頭とする企業の積極的な購入
企業のビットコイン採用が、今回の価格急上昇に寄与しています。例として、ビットコイン最大の保有者であるマイクロストラテジーは、11月に15,400BTC(約15億ドル相当)を新たに購入しました。同社は現在、402,100BTC(約405億ドル相当)を保有しており、これは市場への強力な信頼の証です。
また、バイオ製薬企業のAcurx Pharmaceuticalsも、1億円相当のビットコインを準備金として購入すると発表しました。同社のCEOであるデビッド・P・ルシ氏は、「ビットコインのインフレ耐性と価値保存特性が企業の財務戦略において重要」と語っています。
3. ビットコインETFの記録的な流入
米国では、現物ビットコインETFへの資金流入が過去最高を記録しました。特にブラックロックのIBITファンドには、11月だけで54億ドルの流入があり、全体では61億ドルに達しました。このETF人気は、より多くの投資家がビットコイン市場に参加するきっかけとなっています。
今後の見通し
ビットコインの強気トレンドは当面続くと見られています。インフレ耐性や希少性という特性は、投資家にとって長期的な魅力を保つ要因です。さらに、トランプ政権による規制の緩和が進めば、企業や機関投資家からのさらなる需要増加が予想されます。
一方で、ビットコインの急激な上昇には注意も必要です。過去にも、大幅な上昇の後に調整局面を迎えた例があり、市場のボラティリティには引き続き警戒が求められます。
結論
ビットコインの10万ドル突破は、仮想通貨市場にとって歴史的な瞬間であり、成長の可能性を示す象徴的な出来事です。今後もトランプ政権の政策や市場の需要動向に注目しつつ、投資戦略を練ることが重要です。
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